食べる本、というカテゴリーを新しく作りました。2016年はいっぱい本を読むという目標を持っているのですが、本を選ぶ時に無意識に「食」に関する本を選んでいるような気がします。そんな本、雑誌、マンガなどオススメがあればこのカテゴリーで紹介していきたいなと思ってます。
食堂かたつむりはすでに映画化されているのも知っていて、見た事はなかったけれどタイトルだけはなんとなく覚えていた、そんな小説です。去年の事になりますが、ブックオフで100円で発見できたので購入。
(映画化されると本も沢山刷るので、どうしてもベストセラーに限って並んでしまうのよね)
最初は主人公が料理して、食にまつわるうんちくやレシピが出て来て、終わり、みたいな単純なものを想像していたのですが、後半で泣いてしまいました。読み終わった後、すぐに映画もDVDレンタルして見て、また号泣。
主人公がとても丁寧に自然の恵みをありがたくちょうだいする、という立ち位置で料理をして行く姿勢は、著者である小川糸さんの考え方そのものなんだな、と。このお正月に読んだ、小川糸さんの別の本、ペンギンと暮らすを読んで気づかされました。著者自身もお料理や食べる事が大好きみたいです。
主人公が心を込めて作った料理を食べる事で、食べた人の気持ちや人生までもが変わる。それに伴い、主人公の心も変化していき、母親との関係性も変わって行けると思った矢先に…という展開。この続きはネタバレになってしまうのですが、料理、素材(食材)、食べる事を通して、生きる事そのものを見つめ直す事が出来る、そんなストーリーでした。小説と映画を比較しましたが、ほぼストーリー展開は同じだったものの、映像化するにあたり映画の方が若干マイルドになっているので私は原作をオススメいたします。
レシピという訳じゃないけど、文中に作り方が丁寧に書かれているので小説に出てくる料理を真似して作る事も出来ますよ!私はこの食堂かたつむりで知ったりんごの糠漬けを早速作りました。
★【糠漬け】りんごの糠漬けの記事はこちら
★【糠漬け】りんごの糠漬けが出来ましたの記事はこちら
★【糠漬け】りんごの糠漬け、その後の記事はこちら
↑原作読んでる時点では青井優さんとか黒木華さんのイメージだったな