
本当はハワイに持って行ってハワイで読みたかったのですが、荷物の関係で持って行けなかった本。
出発前に半分くらい読んで、帰国後に残り半分を読み終えました。ホノカアボーイ。映画にもなったのでご存知の方は多いと思います。私は映画化された事は知っていますが、映画は見てないです。
この本に登場する主人公は著者の吉田玲雄さん。実体験を元に書かれた本ですが、ホノカアで過ごす事になったレオに毎日美味しいご飯を用意してくれる老婆、ビーさんの作る料理がどれもこれも美味しそう。
日系の移民(の子孫)という設定なので、ハワイ料理というよりどちらかというと和食が多いのですが、でも毎日のメニューはハンバーガーやサンドイッチなどいかにもアメリカン、ハワイアンといった物も登場し、ビーさんのレパートリーの広さには参ってしまいます。そして、すごーく美味しいらしい。
これ映画だと、どんな風に再現されているのか気になる。ネット上の情報によると、料理にもその道のプロがちゃんとついてこだわったそうなので、美味しく再現されているんじゃないでしょうか。
例えば、ビーさんと初めて会った翌日に早速ごはんをご馳走になるのですが、ポテトのシチュー、茄子の味噌焼き、豆腐の煮込み、昆布とキュウリのサラダ、魚の天ぷら、焼き海苔、とひとつひとつの品は特別な料理ではないものの、かなり豪華です。
また、レオがバイトをしているギャラリーに差し入れで持って来てくれたランチはビーさんお手製のベーコンレタストマトサンド。甘いパンを使うのが美味しさの秘訣なんですって。そういえばハワイで食べるパンは甘いものが多いですね。デニッシュっぽいというか、食パンのようなパンでもほんのり甘かったり。
本編はホノカアという小さな村で過ごした数ヶ月について、人との出会いやハワイの歴史、レオが働く映画館についてなどなどに焦点を合わせていますが、その隙間に登場するビーさんの手作りの料理の数々や、レオがたまに自分で買って食べているプレートランチ、アイスクリームなどのハワイらしいグルメ情報も、ハワイ好きにはたまらないのです。決してグルメ本ではありませんが、食に関するお話が好きな方なら楽しんで貰えるかも…。異国の地で食と向き合う、という意味ではかもめ食堂がイメージとしては近いかも知れないです。
ところで、余談ですが著者でもあり映画にも出演した吉田玲雄さんを画像検索かけてみてビックリ。
ハンサムだけど小説の中のレオとはちょっとイメージが違ったな~。
![]() ホノカアボーイ [ 岡田将生 ] |
![]() ホノカアボーイ [ 吉田玲雄 ] |