
難しかった…。脚本家なので、表現が難解というか遠まわしというか、何度か読み直して「あ、そういう意味か」と理解してから進めなくてはならず(私の読解力の乏しさも関係するが)結構時間がかかってしまいました。エッセイ本の割にはスラスラと読めなかった印象。
著者の子供の頃の食にまつわる思い出話がほとんどでしたが、もとは雑誌に連載されていたものなので、発売日ごとに時間をあけて読めば楽しめたのだろうけど、こうして1冊にまとまっていると立て続けに読み進めて行く事になるため「あれ、この表現さっきも出て来たな」とか「この説明、またか」みたいな重複している部分も多く、途中でちょっとダレてしまったりも。食にまつわる…と言いつつ、実際は著者とその母、叔父、叔母との家族関係についてのエピソードにも深く触れている。
そんな中で気に入ったお話しは、「女優と葡萄」「西瓜恐怖譚」あたりでしょうか。先にご紹介した食べる女を思い出させる、「気難しいおはぎ」や「豆腐と私の長い道のり」なんかもオススメです。
★食べる女@筒井ともみの記事はこちら
映画『食べる女』公式サイト
http://www.taberuonna.jp/
↑いつの間にか映画になってたのですねえ。2018年9月21日公開!
