14:ドイツ バイエルン州の村
やっと半周地点まで来ました。一周の距離はそれほど長くはないのですが、展示物を見て周るとやはりそれなりに時間がかかりますね。
14:ドイツ バイエルン州の村。私ここが一番好きです。子供の頃も好きだった。美味しいお店とお土産屋さんがあるから楽しいんだよね。
写真の中に妹の旦那君だけうつっていないのは、彼がこの時バイエルン州の村で迷子になっていたからです(笑)。でも気にせずレストランへ入る実家のメンバー。ひどい(笑)。
生ビールとソーセージが楽しめる、ガストホフ バイエルンというレストランで小腹を満たします。ガストホフとは、家庭料理を提供する食堂と宿を兼ねた日本の民宿のような旅籠の事なんだそう。
ここでは復元された家屋の食堂にあたる1階部分に、ビアレストランを設置しています。2階は展示スペース。
ソーセージ盛合わせ(1300円)。美味しかったです。家族でわけて食べました。ビール飲めないけど、一緒に飲んだら美味しいと思う。
当店の4種類のソーセージを盛り合わせたオススメメニューです。
ハーブスパイスの効いた焼きソーセージのニュルンベルグ、細挽スモークソーセージのウインナー、皮をむいて召し上がっていただくミュンヘン白ソーセージ、粗挽燻製のシンケンクラカワソーセージ。
ドイツといったらソーセージ。ドイツの気分を味わって下さい。
(公式サイトより引用)
村はかなり広いので、各自で自由行動。妹は迷子の旦那を捜しに行きました。この村はドイツ南部、バイエルン州のガルミッシュ・パルテンキルヘン周辺をモデルとして、のどかな美しい村の情景を復元しており、本当に小さな村へ迷い込んでしまったような気分になります。
私は2階の展示スペースへ。
10月祭とビヤ樽馬車の展示。スケール大きすぎ。このほか、やはりビールに関する展示物がとても多かったですね。
裏側にはこんな風にお花も飾りつけてありました。
こちらの地方の衣装の展示。
ビールのラベルとか。
1階のレストランは大賑わいでしたが、2階の展示スペースはほとんど人がおりませんでした。
村のお土産屋さんコーナーで見つけたもの。ドイツのラッキーコイン(200円)なんだそうです。それぞれ異なるモチーフがくっついていて、それに伴って恋愛成就とかリラックスとか効果が違うみたい。
私はうさぎちゃん好きなのでコレ買いました。効果はなんだったか忘れたけど、うさぎちゃんならなんでもいいので別に知らなくてもかまいません(笑)。大事にうさぎちゃんコーナーに飾っております。
この外壁に描かれているのは、色鮮やかなフレスコ画というもの。そよ風のような手早さで描きあげなければいけないフレスコ画特有の描き方に由来し、風の絵とも言われています。リトルワールドでは、プリマ・フレスコとゼッコ。フレスコの2つの技法で描かれた壁画を見る事ができるのです。すごいぞ!リトルワールド!
15:フランス アルザス地方の家
15:フランス アルザス地方の家。
ドイツのすぐ隣にあり、建物の雰囲気もなんとなく似ている野外展示スペースです。フランス土産の店が可愛いかった。チーズやワインなども豊富に揃っていました。
フランス東北部、ドイツと国境を接するアルザス地方で、ムギ・トウモロコシなどの耕作、ウシの飼育のほか、ブドウ栽培も行なっている農家です。母屋・納屋・小屋が凹字形に配置され、広い中庭があります。屋根は積雪を防ぐため急勾配になっています。
16:イタリア アルベロベッロの家
16:イタリア アルベロベッロの家。
この読みにくい名前の家(というか展示スペース)は、今のところリトルワールドで一番最近できた場所。ですが、それでも15年ほど前の話だそうで、今年の春に超久々に新しく展示スペースが追加されるんですね。
確かに、昔の記憶でここを見た覚えがないんです。という訳でたぶん初訪問。
これ、オリーブの木なんですよ。南イタリアのアルベロベッロという街の郊外にある農家をモデルとして母屋と畜舎の2棟を復元し、ウシやヒツジを飼いながらオリーブなどを栽培する農家の雰囲気を再現しています。アルベロベッロとは「美しい木」という意味で、オリーブ畑やブドウ畑がひろがるゆるやかな起伏をもった丘陵地帯にあります。
とんがり帽子の石積みの屋根をもつ家がが集まっていることで有名で、その家並みはユネスコの世界遺産にも登録されています。
立ち寄りませんでしたが、ピザやパスタなど美味しそうな料理を出すレストランが併設されていました。こちらは家の中の様子。
アルベロベッロの伝統的な家屋は床、壁、天井、屋根などすべてが石で造られている純粋な石造りの家です。なぜ石造りなのかというと、500年ほど前ここはとある王様の領土であり、王様に任命された領主が支配していたんですね。王様は家の軒数で税金の金額を決めていたので、「家の数で税金が決まるのなら、家の数を減らせばいいじゃない!」と思いついた農民達は、すぐに壊せる石造りの家を作り始めたんだそうです。
つまり、税金逃れ。
家を作っては壊し、壊しては作り、を繰り返しているうちに技術がどんどん進歩し、居間ではユネスコの世界遺産に指定されているんだそう。
すげえ。
台所か居間かどっちか忘れたけど、パンこね台というものがありました。これで美味しいパンやピザ生地なんかを作っていたんですかね。
世界各国のテントを見る事ができるテント村
ここからはテント村へ入ります。巨大なテントの中に、世界各地のテント式住居が並べられているのです。
中はこんな感じ。ちょっと寂しげな雰囲気ですが、寒い日だったので風を防ぐためか割とここには人がいました。
全部紹介すると大変なので、気に入ったテントだけ。
21:モロッコ ベルベルのテント。テントは東向きに建てられ、内部は向かって右が女、左が男の場として使われます。
ベルベルの一部は、モロッコのアトラス山麓の草原でヒツジやヤギの移牧をしています。テントはアルヘィマと呼ばれ、ヤギとヒツジの毛を織って造られます。
18:スェーデン サーミのテント。
サーミは、スカンジナヴィア半島のツンドラ(凍土)地帯や森林地帯で数百から数千頭のトナカイを遊牧して暮らしています。
テントはコアハティと呼ばれ、シラカバの木を円錐形に組んでキャンバス布でおおい、煙出しのため上部を空けて建てられます。 円錐形の形をしていると、なんかテントっぽいですよね。
19:中国 モンゴルのテント。
社会の教科書で見た記憶があります、このテント。中央アジアのステップでウマ・ラクダ・ヒツジなどの遊牧を行うモンゴルのテントです。中国語でパオ(包)、モンゴル語でゲルと呼ばれます。蛇腹式の木組を壁にし、そこに屋根棒と円形の環を乗せて上からフェルトをかぶせて造ります。
私が読んでいる、乙嫁語りという漫画にもこんな形の幕家がよく出てきます。
ドアの内側にもこのように、美しいペイントがほどこされております。
23:タンザニア ニャキュウサの家
23:タンザニア ニャキュウサの家。
東アフリカの国、タンザニア南西部の山地に住む農耕民、ニャキュウサの家です。
特筆すべきは、こちら一夫多妻制の国?らしいので、家がちゃんと第一夫人と第二夫人の家にわかれているんです。
一夫多妻で複数の妻はそれぞれ中庭を囲む別の家に住んでいます。幼い子供は母親とともに暮らしますが、14歳になると、空き地に自分の家を自分で造ります。
一枚上の写真と、こちらは第二夫人の家。第二夫人の家は四角なんだって。夫の家はないそうですが、第一と第二の間をウロウロしているんでしょうか…気になる。
リトルワールドで復元した世帯は、第1夫人の子供たちはもう独立して他所に世帯を構えているので第1夫人は小さな家に住み、第2夫人はまだ子供たちと大きな家に暮らしている想定になっています。家の外壁と屋根の骨組みの材料はタケです。家造りにタケを利用するのは東アフリカでは比較的珍しいことです。
こっちが第一夫人の家。丸い。そして小さい。
24:南アフリカ ンデベレの家
24:南アフリカ ンデベレの家。
なんつーか、全体的にアートな家って感じでした。ちょっと意外。アフリカ=大自然というイメージがあったので、自然素材で出来ている家を想像しておりました。もともとは広大なサバンナでウシやヒツジを飼う牧畜民でしたが、現在では都市や農場で働いて生計を立てている人びとがほとんどなんだそうです。水性ペンキで描く色鮮やかな幾何学模様の壁画をもつ家や、プラスチック製のビーズ細工の装飾品をつけ、アクリル製のカラフルな毛布をまとう民族衣装などは、近隣の他の民族には見られないンデベレ独自の文化です。
アフリカンプラザでちょっと休憩します。
人類発祥の地・アフリカ大陸の民族衣装、布製品、帽子、アクセサリーなどを展示しており、独特の色彩と造形に充ち溢れたアフリカの「美」を感じる事ができます。カラフルな帽子ですねえ。
こちらの国の色彩感覚って、また独特だなあと思います。一見派手に見える色の組み合わせも、なぜかしっくり来るというか。
楽器の体験コーナーもありました。無料です。
私は久々なのでじっくりと見てまわりたかったのですが、とにかく風の強い日で寒さが厳しく、実家メンバーが駆け足で見て行ってしまうので、全部を見て周ることが出来なくて正直残念でした(泣)。
でも連れてきてもらってるので文句言えないし、また機会があれば来られたらいいかなと思ってます。
まだ続くよー。
野外民族博物館リトルワールド
http://www.littleworld.jp/index.html(2013年1月2日訪問)