地元の産業、織部焼について勉強する

岐阜県土岐市の実家帰省、6日目。この日は父親が仕事休みだというのでデートに出かけてきました(私は母親よりも父親と仲が良いので)。
と思ったのだけれど、妹と妹の旦那も休みだったらしく暇だからついて来るというので4人で
織部の里公園へ出かけてきました。実家から車だとめちゃ近いです。

公園はとっても広いのですが、私の目的はこの
元屋敷窯というもの。
なので公園を一周することはなく、ここだけにポイントを絞って見学してきました。私は記憶にないのだけど、妹の学年はものすごーく昔に社会の見学で来たらしい。でも今みたいにきちんと整備はされていなくって、野ざらし状態だったそう。

現在はきちんと屋根などがつくられ、立派な見学コースになっています。が、案の定ガラガラです(笑)。陶器とか織部焼について興味がある方にはとても楽しい施設なんですが、地元の人間にとってはなんにも珍しくないので…。なので、管理事務所は別にあるものの、無人なので勝手に入っていっていいですし、なんと
見学は無料!素晴らしい!

元屋敷窯、上から見たところ。別名、
連房式登窯(れんぼうしきのぼりがま)と言います。長い斜面のように見えますが、これ全部が陶器を焼く為の窯なんです。

うちの地元は陶器の産地なのですが、この地域は織部の焼き物がメイン。この窯では、
黒織部や
志野織部など様々な織部製品が生産されました。

全長24mなのでかなりの迫力です。現在は使われておらず、階段を使って間近で見学のみできるようになっています。でも昔は実際に使われていたんですよ!

うちの実家はもうたたんでしまいましたが、陶器屋さんを営んでおりました。さすがにこんな古い窯ではなかったが、窯もあった。なので父親が超詳しい(笑)。隣でずっと解説をしてくれて助かった。

下から見た元屋敷窯です。全部で14室の
燃焼室と
焼成室で成り立っています。この連房式登窯は九州の唐津より導入されたとの事。各房にはそれぞれ出入り口があり、そこから出たり入ったりして焼く為の陶器を置いたり燃料を置いたりしたのですね。

炎や煙って上にのぼっていくので、この窯だと無駄がないんですよー。

横から見るとこんな感じになっております。

子供の頃から学校でこの手の施設の見学に出かけたり、実際に授業で陶器を焼いたりしたけれど、やっぱりピンと来なくてね。
大人になってから楽しいと思うようになったなあ。実家があのまま陶器屋さんを続けていたら、私はそのまま陶器屋さんになってたと思います。

こんなに大きな窯はさすがにあちこちには無いけれど、地元には他にも窯跡がいくつかあるので見学に出かけると楽しいと思います。世界一の窯とかもあるよ。世界一、好きだな。

昔の名残が…。

すぐ近くには、元屋敷東3号窯と元屋敷東2号窯があります。こっちもなかなか大きい。

横から見るとこういう風に積まれていたのね…という事がよーくわかります。良い展示だ…すごい勉強になるなあ。これは東2号窯ね。天目茶碗や瀬戸黒、黄瀬戸などが登場しています。東2号窯は廃窯後に取り壊されたのですが、展示する為に復元しています。

恐らくここから燃料を入れたりしていたのでは…。

公園の全景。あっちまで回れるそうですが、寒かったし目的の窯は見る事が出来ましたので行きませんでした。

管理事務所みたいなところに戻って来て、中を探検。陶器がいろいろ展示されていました。実際に出土(という表現が合っているのか謎だが)したもののようです。

窯の詳しい説明や、織部焼の様々な種類のもの、また千利休の所持品なども。

私が一番好きなものはこの深緑色が印象的なシリーズです。これぞ織部!って感じなのですが、正直デザインがちょっとダサイかも…?と思うような渋い色合いのものもあるので、好き嫌いが激しくわかれてしまうかもですねえ。私も好きになったのって実は大人になってからだからなあ。焼きもの好きな方にはオススメしたいマニアックな観光地です。
織部の里公園
http://www.city.toki.lg.jp/docs/hpg000000571.html(2017年1月24日訪問)
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