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岐阜県情報

【瑞浪市情報】瑞浪市陶磁資料館・03

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先日訪れた、瑞浪市陶磁資料館。ここからは、特別展・煌めきの洋食器のレポ記事となります。
平日でしたが、チラホラと私以外にも訪れている方がいらっしゃいまして、皆さんじっくりと器に見入っていました。
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まずは洋食器の歴史から学んでいくとしましょう。順路の通りに進むだけで、洋食器(陶磁器)の歴史を辿ることができます。
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大正~昭和初期
日本の陶器メーカーとして名前が知られている、ノリタケが日本で最初のディナーセットを完成させたんだそうです。知らなかった!その後、帝国製陶所や大倉陶園なども後を追うようにディナーセットの生産を始めますが、それはごく限られたメーカーだけだったようです。
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きゃーん!レトロ可愛い~!なんか、昔のドラマにでてきそうなデザイン。しかも金ピカです。
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昭和初期
昭和初期までの30年間、なかなかディナーセットを製造できるメーカーが現れませんでしたが、昭和10年頃になると山五製陶所などをはじめて次々と生産を開始するメーカーが登場しました。…が、その後に輸出が困難になってしまい急きょ、国内のホテルやレストラン向けの食器の生産へと切り替える事になるのです。
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いかにも。なんかホテルでの食事に使われていそうな、気品あふれるデザインのものが多かったです。自宅ではなかなか、こんな風に全てをセットで揃えるってことがないので(願望はあっても収納ができなかったりして諦めたり)、見ているだけでも楽しい~。
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昭和20~30年代
終戦。そして、GHQの進駐がはじまると、今度は将兵のお土産用のディナーセットの生産が開始されます。時代の流れにのっかった洋食器を生産してきたのですね。
デザイン的な部分では、クープシェイプ・ソネ型とよばれる形状が流行し、一気にカジュアル化が進みました。
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確かに、高級路線というよりは、高級感もあるのだけれど普段の食事にも使えそうなデザイン。ちょっとカントリー系のテイストも入っていそうな…。外国の田舎町の大きなお屋敷で使われてそう、という勝手なイメージ(笑)。
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デザインも、バラみたいな豪華なお花だけではなく、もう少し身近な感じのする植物だったり、どこか日本の「和」なテイストが入って来ていたりしました。でも、洋食器なのでそのバランスは崩さないように色にもこだわりがあったりして。
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昭和40年代
上絵付けの技法が、それまで主流だった石板転写にかわりスクリーン転写へと移行していきます。また、ある出来事をきっかけに上絵付けから下絵付け(染付)の食器へと注目が集まったり、ストーンウェアが流行したりと、洋食器のトレンドもどんどん進化していくのです。
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だんだん、おうちで使っても違和感がないようなデザインになってきました。
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個人的に超絶好みだったデザインがこちら。
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ちょっと見えにくいかもですが、セラミックの文字が読み取れます。
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昭和50年代~平成
このへんまでくると、どこか懐かしい…というよりは今の時代に使っても違和感がないようなデザインが登場してきます。ホワイトシャドウをはじめとした各が素地の研究開発を進め、上絵付けのないシンプルな器などが注目を集めるようになるのです。
また、海外のメーカーやブランドの委託生産も開始。この洋食器の歴史を辿る展示の次のコーナーで、その様々な有名ブランドの食器を見る事ができるのです。
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このへんとか、全く古臭くないでしょ?
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一番最後に展示されていたこちらの洋食器なんてハイビスカスのデザインでした。今の時代に普通に使える、とても素敵なデザインだと思います。
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リゾート地のホテルとかの朝食に出てきてもおかしくないような…。というか、このカップとソーサー、欲しい(笑)。
煌めきの洋食器の展示はまだまだ続きます。

●瑞浪市陶磁資料館
住所:〒509-6132 瑞浪市明世町山野内1-6
電話番号:0572-67-2506
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30分まで)
入館料:大人 200円、高校生以下無料
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日、資料整理休館日(不定期)
HP:https://www.city.mizunami.lg.jp/kankou_bunka/1004960/touji_museum/index.html

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by nalu_3_lin | 2021-03-06 13:32 | 岐阜県情報 | Comments(0)

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